加算≦減算
新しい朝が来る度に
昨日の景色は色褪せて行き
親しさも痛々しさも
泣いている霧の中で
消費期限の日付へ傅く

走る事で遠ざかり
走る事で近づいてゆく
そんな事を繰り返し
そんな意図を刷り込んで
どんな的を射抜けるのだろう

絶景に見惚れて
磔刑に殉ずる
不器用なこの手で
狙いを定める

君の番 僕の番
昨日の晩 苦悩の晩
加算される数字に縋り
一体何が得られたのだろう

減算された結果論
抱きしめた腕の外で
敷き詰めた筆の干支が
消えては浮かんで廻り続ける
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2012.07.01


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