晴れ空へと続く穴
雨雲が隣の空へと移り行く
置き去りの晴れ空の下
体温を奪われた
記憶の残骸をかき集め
取り零した愛しさに
後悔の餞を贈ろう

足取りも覚束ず
吐き気を催す
擦れた視界の中にあり
全てを受け止め冷たくなった
誰の束縛も受けぬ心よ

悪しき日も
善き日の行いに殉ずる
まっさらな腐敗の徴候
穴の中へと納まり
幾重にも纏めた花へと
安息という願いを委ねて
君を見送る
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2012.07.26


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