甘い実り
欠損部位からはみ出した
照柿色した不純物
臭気がこもる作業場で
秋季に埋もるる千代の風詩

前向きな移ろいに
後ろ向きの計らいを

取り繕った綺麗事
這い蹲った世迷言
覆い被さり種をばら撒く

媚び諂った陳腐な生殖
焦げ燻った辺鄙な配色
それでも僕は
色付く木の葉と共に散りたい

燃える様な赤い血よ
饐える様な甘い実りへ
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2012.09.13


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