明るい世俗計画
無計画に吐き捨てたガムが
講壇を照らし出す
蛍光灯の青白い揺らぎの様に
目的への階段を
一段一段、
また一段と積み上げ、渡す

ヘッドライトに照らされた
灰色の猫が浮かび上がる
糊代の過去が縮み上がり
路面に張り付く胸の内 哉

塗りたくられた地面は
また同じ色に湿っている
また同じ頃に叱っているのは
やり直せない
依存と惰性を司る
世俗的な父性と不敬

懐の中で弾ける不正
不整脈でいじける個性
この道の続く先に
明るい世俗は咲いているのか

講壇を前に
降壇する勇気を下さい
無計画に吐き捨てて
ガムの包みを星に重ねる

甘い香りか
辛い香りか
回転する足場と共に
空は流れる
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2012.10.29


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