夜市にて
真っ白な画用紙を
泳ぐ手先の創造主
思い描くは香の火に
傅く夜市の幻灯歌

籠の中、山羊の生血が流れを担う
溢れて露店はゆらゆら染まる
足の無い事、節の無い事
固定されたパノラマが
首の一文字、晒しておどける

予想だにせぬ発想に
誰一人として腕を上げず
土煙の空論は
晩の馳走を振舞う素振り

タイヤを焼いて
ダイヤを乱す
タイル張りの屠殺場
歩行者天国からの追放
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2012.12.22


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