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夜明け擬き
燻んだ青に釣り糸垂らし
くすねた竿の感じるままに

針の戻しは並んでいるか
鳥の嘴 並んで喚く

誰かの帰る先には
不確かな拠り所があった
不明瞭な温もりが
悴んだ掌へと伝わる頃には
はにかみながら
手の平を返すのだろう

日の出はまだか

連なる雲の隙間に
掴み損ねた渡りの羽ばたき

見上げていた
見下ろされて
見慣れたものではあったが
見慣れない色をしていた

当たりもしなけりゃ
語りもしない
二人は知らない、本当の水を

浮きが沈み 竿が撓る
駅が沈み 顔は綻び
ようやく 此処に朝が来るのだ

毟り取った羽毛を散らし
血抜きもせずに喰らっていた
齧り取った不毛な暮らし

捩じり切った不能の証明
菖蒲色へと滲んだ空が
咀嚼の度に 微笑んでいる

ようやく 個々の朝が来たのだ
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2013.05.02


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