盲者の虹
さらっとした質感に
早朝の指先は身悶えていた

菓子折りを持参して
機織りの自賛に心奪われる
愚かな自尊心を
大空へと翳しながら
来たるべき日没へと依存するのは
幼き頃に轢かれて割れた
貴方の正義が臭っているから

鼻を突く息苦しさに
傘を差す 量が増す
足も着かない深みの中で
いつからふやけていたのであろう

つまらないものですが
埋まらないものですね

虹の色を
観てもいない
視ていいものとも
知らぬお前に
四季が尋ねる事も無かろう

制約の無い定義の隅で
契約の無い名義を差し出す
貸し与えては私を殺して
白んだ瞳で 愛を求める
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2013.05.26


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