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スイカズラ
カラカラの咽喉は
唇の外側に横たわる
潤いを欲していた
水の湧き出る音だ
ざわめきが内壁を汚し
味覚の失せた舌の付け根に
染み入る様に 薫り立つ
朱色の風車を突き刺してゆく
滴る音に身悶えながら
皆 一様に手を合わせ
それはそれは 慎ましげなり
囁いた者の顔
ささくれ立った傘の骨
吹き荒ぶ風 浴びて
何故に剥き出しでいられよう
濁り澱んだ貯水槽
弱者と杓子の透過性
湿気を帯びた権利を下さい
膨れた腹に なみなみ揺らいだ
つめたい つめたい 水風船
さあ 均等に 平等に
この 蜜花を 育みましょう
ああ すごい
差し出された
底の抜けたカップには
ただの一つの曇りさえも
窺う事は出来なかった
唇の外側に横たわる
潤いを欲していた
水の湧き出る音だ
ざわめきが内壁を汚し
味覚の失せた舌の付け根に
染み入る様に 薫り立つ
朱色の風車を突き刺してゆく
滴る音に身悶えながら
皆 一様に手を合わせ
それはそれは 慎ましげなり
囁いた者の顔
ささくれ立った傘の骨
吹き荒ぶ風 浴びて
何故に剥き出しでいられよう
濁り澱んだ貯水槽
弱者と杓子の透過性
湿気を帯びた権利を下さい
膨れた腹に なみなみ揺らいだ
つめたい つめたい 水風船
さあ 均等に 平等に
この 蜜花を 育みましょう
ああ すごい
差し出された
底の抜けたカップには
ただの一つの曇りさえも
窺う事は出来なかった
2013.06.14 ▲
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