傷に集る
目が醒めぬ様
そっと瞼を縫い付けて
東の果てより昇り来る
旭日 憎しと火を焼べる

洛陽が滲んでいるわ

噛み進んだ肉の先
沈む視線の虚しさよ
ああ 弔いの日々重ね
剥がす瘡蓋 血の音色
玉虫色に着飾って
抉る安寧 啜る平成

安らかに装いたまえ
吸い尽くさぬよう
杭 抜かれぬよう
癒えぬ傷痕 耕してゆけ
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2013.06.23


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