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ゴミ収集者
昆虫が肌を這い回る
真鍮の羊歯が
生え変わる季節に
山中には手前の母が
植わって居ります
自らの足で歩く事も叶わぬ
半分 虫に喰われた身でありますが
それはなんと
心中お察し申し上げます
雲の切れ間から
光が溢れ始めていた
雨が止めば
饐えた土の匂いに絆された
色取り取りのダルマの群れが
一斉に放精を始めるだろう
土砂に埋もれた瞳は
壊れていても構いません
また 分からない事がありましたら
お気軽にご相談下さい
こちらはゴミ収集者です
遥か上空へと吊り上げられた
恩人の顔を
人は生涯忘れはしない
指で涙を拭おうにも
その根元には辿り着けない
しかし
切断された
神経と神経とを
愛撫する事は出来る筈です
卵鞘に詰まった渇望が
感傷に染まった失望から
心象に埋まった羨望を産み落とす
あんたなんか
生むんじゃなかった
ゴミ袋の底には
酷く残酷な愛が蠢いていた
真鍮の羊歯が
生え変わる季節に
山中には手前の母が
植わって居ります
自らの足で歩く事も叶わぬ
半分 虫に喰われた身でありますが
それはなんと
心中お察し申し上げます
雲の切れ間から
光が溢れ始めていた
雨が止めば
饐えた土の匂いに絆された
色取り取りのダルマの群れが
一斉に放精を始めるだろう
土砂に埋もれた瞳は
壊れていても構いません
また 分からない事がありましたら
お気軽にご相談下さい
こちらはゴミ収集者です
遥か上空へと吊り上げられた
恩人の顔を
人は生涯忘れはしない
指で涙を拭おうにも
その根元には辿り着けない
しかし
切断された
神経と神経とを
愛撫する事は出来る筈です
卵鞘に詰まった渇望が
感傷に染まった失望から
心象に埋まった羨望を産み落とす
あんたなんか
生むんじゃなかった
ゴミ袋の底には
酷く残酷な愛が蠢いていた
2013.07.18 ▲
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