形骸歌
狼煙が上がっている
もうじき日も傾き
なんにも見えなくなるからさ

慌てふためく木々を後目に
誰の言葉に身を委ね
泥に塗れた夜を迎える

横に振る 此処に来る
剥き出しの枝に夜を結んで
俯き加減な雲 見上げ
風に吹かれて呆けていようか

判で押された愛と平和が
蛍光色の光を纏う

こっちだよ

何も見えちゃいないくせに
道を説いては人を喰らう

朝を待て
朝を待てば此処にある
花弁の首はちょん切れる

安売りされた葉っぱの山に
有りの侭の真心抱いた
鉄の鋏が交差する
関連記事

2013.07.29


Secret