調和と自我
度重なる思考の羅列と価値観は
連なり速度を上げる鉄針と
砂の壁との間に並行して漂う。

堕ちて行く刹那に零れる思考と引力は
有限の刻の中に無限をも映し出し、
煩悩という概念すらも金色に磨き上げるのだ。

志向は嗜好を生み、
施工で指向が膿む。

世界の根源とは、あくまで社会であるが
思考の根源とは、あくまで個人であるので
そこに普遍的な至高を見出す事は
不可能に等しい。

調和と自我。
絶え間ない葛藤。
それ故に人は、人を愛し

人を憎むのだろう。
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2007.06.20