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腫れ上がる晴れ間
滑車の横に落ちていたよ
憔悴し切った幼虫詰まった
革の袋を手渡される
犇めく様な雲の動きだ
隣の鉱夫は
いつもと様子の異なる音に
空を仰いで 地に跪き
スコップの柄に
花の名前を刻み込んでは
身元の分からぬ 遺体を並べる
腫れ上がった顔に
晴れ上がった加護がありますように
鼻を突く花の香り
肌を突く恥の陰り
膨張しては噴き出して
影に呑まれて溺れてゆくのさ
いたいけな躰は
握り締めた掌の中
声も出せずに潰れていった
憔悴し切った幼虫詰まった
革の袋を手渡される
犇めく様な雲の動きだ
隣の鉱夫は
いつもと様子の異なる音に
空を仰いで 地に跪き
スコップの柄に
花の名前を刻み込んでは
身元の分からぬ 遺体を並べる
腫れ上がった顔に
晴れ上がった加護がありますように
鼻を突く花の香り
肌を突く恥の陰り
膨張しては噴き出して
影に呑まれて溺れてゆくのさ
いたいけな躰は
握り締めた掌の中
声も出せずに潰れていった
2013.08.01 ▲
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