無碍の一汲み
肺の中まで否定に浸し
これはもうゴミ箱行きだ

湿気らない思考で
どこまで高く
積み上げれるのか

セピア色の老廃物
心踊る鼓膜の揺らぎ
プラケースの中の一生を
誰が気になど留めるものか

失われた命の価値は
靴の底見りゃ判る筈さ

溜め込んでいた愛情も
詰め込んでみた甲斐性も
皮膚に食い込む
虫の一噛み

薄っぺらい目で
皮肉りながらも 土掘り返す
価値 盛り付ける

そうだよ
そうやって僕も君も
有り難がって見惚れているんだ

震える程の感動を
摘み上げては口へと運ぶ
無知の一噛み
無碍の一汲み 渇きと共に
関連記事

2013.09.12


Secret