遣る瀬無い余暇
走り回る犬の背に
曇天模様の朝が落ち
始終白を切り通す
乳白色の肢体を覆う

握り締めた硬貨には
独り占めの高価な墓が相応しい
桁の違えた望みさえ
蔦を束ねた梢に縋る不純

どうしようもなく
遣る瀬無い
首輪の有無で決め込む明日に
自由という名の余暇が降る
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2013.09.20


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