口内散策
砂雑じりの構内を
味覚のいかれた舌先が
徘徊している

噛み砕いた現実を
上の空の引力へと依存させ
流したものも
痛めたものも
どぶの中で膨らむ
鼠の面持で見つめ続ける事に
どれ程の無垢が宿るというのか

ここはきっと
口の中だ
味を語るものが
私の使いで無かろうと
横にはずっと
朝が控えているのだから
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2013.09.26


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