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心は淀む水の様に
重たく沈む太陽に別れを告げ
辺りが暗闇に包まれる頃
あの頃のぼくは
白黒の景色の中 駆け抜けて行く。
気付くと僕は埃に塗れた廃屋に
ただ一人立ち尽くし
忙しなく周囲を見渡しては
何かを探している。
狭く細い板張りの廊下は
僕の前方と後方に果てしなく続き
両側の壁に連なる
汚れと 蜘蛛の巣に塗れた小窓は
僕の心拍に合わせてチカチカと点滅を繰り返す。
呆然と辺りを見回し
積もった綿に目を凝らすと
その繊維と繊維の集合体は
うねうねと身体をくねらせては
果てしない黒を吐き出す。
ねぇ ぼくはどこにいるの?
暖かな日差しが差し込む
過ぎ去りし日の情景に目を凝らすと
あの頃のぼくが
白黒の景色の中 僕を睨んでいた。
ただいま 心の片隅の小さなぼく。
そして 教えておくれよ。
ぼくは いつからここに居たんだい?
絶え間なく流れ続ける僕から
吹き溜まるぼくへ。
果てしなく続く廊下に別れを告げ
辺りを朝靄が包む頃
あの頃のぼくは
白黒の景色の中 駆け抜けて行く。
気付くと僕は螺旋を描く車道に
ただ一人立ち尽くし
忙しなく周囲を見渡しては
何かを探している。
長く広いアスファルトの車道は
僕の前方と後方に果てしなく続き
両側の森に連なる
汚れと 古木の枝に括られた人形は
僕の心拍に合わせてチカチカと点滅を繰り返す。
呆然と辺りを見回し
積もった枯葉に目を凝らすと
その繊維と繊維の集合体は
うねうねと身体をくねらせては
果てしない白を吐き出す。
ねぇ ぼくはどこにいるの?
澄み渡る空気に満ちた
過ぎ去りし日の情景に目を凝らすと
あの頃のぼくが
真っ青な小屋の中 朽ち果てていた。
ガラス張りの小屋の中
青白い光に照らされ 横たわるぼくは
もう、動かない。
さようなら 心の片隅の小さなぼく。
そして 教えておくれよ。
僕は いつここから出られるんだい?
絶え間なく流れ続ける僕から
吹き溜まる僕へ。
辺りが暗闇に包まれる頃
あの頃のぼくは
白黒の景色の中 駆け抜けて行く。
気付くと僕は埃に塗れた廃屋に
ただ一人立ち尽くし
忙しなく周囲を見渡しては
何かを探している。
狭く細い板張りの廊下は
僕の前方と後方に果てしなく続き
両側の壁に連なる
汚れと 蜘蛛の巣に塗れた小窓は
僕の心拍に合わせてチカチカと点滅を繰り返す。
呆然と辺りを見回し
積もった綿に目を凝らすと
その繊維と繊維の集合体は
うねうねと身体をくねらせては
果てしない黒を吐き出す。
ねぇ ぼくはどこにいるの?
暖かな日差しが差し込む
過ぎ去りし日の情景に目を凝らすと
あの頃のぼくが
白黒の景色の中 僕を睨んでいた。
ただいま 心の片隅の小さなぼく。
そして 教えておくれよ。
ぼくは いつからここに居たんだい?
絶え間なく流れ続ける僕から
吹き溜まるぼくへ。
果てしなく続く廊下に別れを告げ
辺りを朝靄が包む頃
あの頃のぼくは
白黒の景色の中 駆け抜けて行く。
気付くと僕は螺旋を描く車道に
ただ一人立ち尽くし
忙しなく周囲を見渡しては
何かを探している。
長く広いアスファルトの車道は
僕の前方と後方に果てしなく続き
両側の森に連なる
汚れと 古木の枝に括られた人形は
僕の心拍に合わせてチカチカと点滅を繰り返す。
呆然と辺りを見回し
積もった枯葉に目を凝らすと
その繊維と繊維の集合体は
うねうねと身体をくねらせては
果てしない白を吐き出す。
ねぇ ぼくはどこにいるの?
澄み渡る空気に満ちた
過ぎ去りし日の情景に目を凝らすと
あの頃のぼくが
真っ青な小屋の中 朽ち果てていた。
ガラス張りの小屋の中
青白い光に照らされ 横たわるぼくは
もう、動かない。
さようなら 心の片隅の小さなぼく。
そして 教えておくれよ。
僕は いつここから出られるんだい?
絶え間なく流れ続ける僕から
吹き溜まる僕へ。
2007.06.27 ▲
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