囚われる歓び
崩れながら水面に浮かぶ
泥の船だと知りながら
舟板に芽吹く種子

趣旨が間引く船底よ
空の青さを知らぬまま
頽れた雲をも沈めてしまえ

太陽を覆うのは
澄み切った隔たりだけだ

染み渡る
血管の先まで通う根が
透明の箱の面で熱を帯びる

晴れ渡った空だ
河川敷に溜まる温もり
君と囚われる歓び
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2013.10.02


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