振り出し
慣らされた足元に
いつから
悔しさ滲んでいたのか

水溜りが宙を呑む
吸えども 吸えども
胃の膨張は止まる事無く
穴にも満たぬ 窪みの肌に
土留色した歯形を刻む

印されたのは座標の剥離
頭上に至るまでの道程
知らされた指標の隔離が
ここから見上げる現実である

ある羽搏きは風に乗り
ある羽搏きは畦に躓く

ああ 同じ数した靴の跡
異なる道に 違える振り出し
埋まる事無き 日々の違和感
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2013.11.13


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