踏切越しの群像劇
遮断された自覚には
境という名の檻は無かった

鳥の様に空を舞い
虫の様に血を這い回る
狭い狭い部屋に在り
広い広い荒野を駆ける
優しい気持ちに包まれて
卑しい憎悪に蝕まれている

心地好さに絆されて
激しい不安に苛まれるのは
私の行方が分からぬ所為だ

誰かの心を抉っても
誰かに頭を割られても
何処か遠い場所の群像劇
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2013.11.15


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