甘い肖像
打ち付けられた板 剥し
結末求めて 何を売る
ぼやかされた 行いと
一日の 終わりに向けて
手を伸ばす
犠牲者達の肖像

筆舌尽して 何を得る
奪われてゆく体温が
衰弱する
秋の色味に呼応する

埋もれたものにすら
見下ろされ
甘い砂糖を捧げる人よ
とろける様な 冬はまだかい

視線を逸らした
木々は禿げ
また始まるよ 空の上から

泥に塗れた足で踏み付け
蹴り飛ばされた 背中を隠す

ああ 今年も懲りる事無く
純白に着飾る
加害者達の肖像が
ちっぽけな箱庭で輝いている
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2013.11.16


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