真偽の程
紙の上に嘘を並べて
綿菓子の様な今を頬張る
偽物は本物の偽物で在るが故に
本物は偽物の本物で在り得る
新しい夜明けに
古臭い天幕が切り裂かれ
仕切り直しの暦が
儚く消えた
あなたの真意を言葉に起こす

置き去りにされた思いには
自ら語る術はなく
誰かの記憶の片隅で
答えが出る日を待っている

不純物に塗れた声が
今ではとても愛しい

置き去りに過ぎ行く重さには
自ら覚る術はなく
誰かの記憶の欠片を集めて
答え合わせを待っていた
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2014.01.01


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