幾世にも星は瞬く
深い吐息の中で混ざり合い
心拍を増す虚ろな空は
蒼と紅の波長に染められ
静かな朝を彩る。

アスファルトと重力。

引き寄せられるのは
胸ポケットの中の硝子玉
零れ落ちては弾ける。

穴の空いたポケットは
きしきしと痛みを増し
掻い繕う暇さえ与えず剥がれ落ちては
尺度の違う陽光に曝されてゆく。

堪能の日々が消え失せ
官能の日々に帰依を見る時、
虚ろな空は漆黒へと染まり
星と星とが交わる。


天空にさんざめく幾億もの星たちは
刹那の輝きの中で出会い
今日もまた 新たな星を生むのだろう。
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2007.07.08