骨の行き場
排水溝から溢れ出る
批評家稼業を擦り潰し
きっとこの先に観るものは
肉の抱擁 逃れた骨さ

点滅する電灯が
殲滅する伝統に腰振っている

大仰な見得を切ったものの
哀願する創造が
愛玩される子犬の様に
誰かの骨を咥えてきただけ

捨てる事が出来ぬならば
静かに首を絞めるべきか
尾を振る血肉の形成は
振るう刃物を優しく包む

詰まらぬものを切ったものだ
埋まらぬものが知ったものは
詰まる所は自己飽和
澱みの中でただ死に絶える
骨に染み入る
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2014.01.15


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