牛がいた夏
小麦色の畑に
萎れた導火線が伸びている

朝のニュースが
左から入り
右へと移行するそんな折に
発情期を迎えた牝牛を懐かしむ

五臓六腑も粉々に
全てはもう後の祭りさ

君の身体に食い込んだ
鎖の先には描けぬ肖像
地吹雪の舞う道の最中に
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2014.02.04


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