暇流し
上から流れて来るものは
どれも大切なものばかり
失くした指も
錆びを纏った骨組の中で
今も前進運動を続けている

きっと
これっぽっちも
頭に入っていなかったんだよ

重力に逆らう様に
持ち上げられては浮ついて
潰れた咽を震わせる

無意味なことさ

また君は
一頻りの雨の後
寄せ集めたガラクタすらも
手放さずには容れないのだから
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2014.02.09


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