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蝌蚪期
草臥れた墓石の前で
今日一匹の御玉杓子が死にました
泥塗れの足跡が
沼の方から続いています
上辺だけを取り繕った
花の香りが愛しい
花の飾りが勇ましく
けだものの様に吼えている
えだものの様に映えた色味を
活けられては四散させ
生き抜く術を試算する
糸を意図として紡いだ故に
過渡を蝌蚪として過ごしてきました
傘を朝へと見立てて昇る
あの太陽は蕾の中
あの電灯は窪みの中
街の方へと帰ってゆきます
今日一匹の御玉杓子が死にました
泥塗れの足跡が
沼の方から続いています
上辺だけを取り繕った
花の香りが愛しい
花の飾りが勇ましく
けだものの様に吼えている
えだものの様に映えた色味を
活けられては四散させ
生き抜く術を試算する
糸を意図として紡いだ故に
過渡を蝌蚪として過ごしてきました
傘を朝へと見立てて昇る
あの太陽は蕾の中
あの電灯は窪みの中
街の方へと帰ってゆきます
2014.02.13 ▲
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