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檻の中の境界線
秩序在る空想上の空を跨ぐ
幾重にも連なる雲は
秩序無く色を変える空に阻まれ
零れ落ちる。
そう、それは
春の息吹に包まれ
日々その身をやつらせてゆく
軒下の氷柱が生じさせる儚い雫の様に
落ちては弾け、落ちては弾けながら
地面に染み入り
流れ昇る。
現れては昇華し、現れては昇華する思考の群れは
無限とも思える形而上の螺旋の中で
融けては固まり、沈んでは浮びながら
現実と言う名の事象を構成する。
今、あなたはわたしの中で
全ての事象と戯れながら
新たな事象に呑まれてゆく。
そう、わたしはあなたの細胞であり
あなたはわたしであるのだ。
朽ち果てた子ねずみの背中から伸び
鎌首を擡げるわたしは
湿った森の中に溺れながら
ただ本能ままに胞子を振り撒く。
大気の中を漂うそれは
鼻腔から吸い込まれ脳に根ざし、
或いは他のものに取り込まれながら
途切れる事無く循環を繰り返す。
あなたは思考する。
水の中で、空の上で。
わたしの中で。
幾重にも連なる雲は
秩序無く色を変える空に阻まれ
零れ落ちる。
そう、それは
春の息吹に包まれ
日々その身をやつらせてゆく
軒下の氷柱が生じさせる儚い雫の様に
落ちては弾け、落ちては弾けながら
地面に染み入り
流れ昇る。
現れては昇華し、現れては昇華する思考の群れは
無限とも思える形而上の螺旋の中で
融けては固まり、沈んでは浮びながら
現実と言う名の事象を構成する。
今、あなたはわたしの中で
全ての事象と戯れながら
新たな事象に呑まれてゆく。
そう、わたしはあなたの細胞であり
あなたはわたしであるのだ。
朽ち果てた子ねずみの背中から伸び
鎌首を擡げるわたしは
湿った森の中に溺れながら
ただ本能ままに胞子を振り撒く。
大気の中を漂うそれは
鼻腔から吸い込まれ脳に根ざし、
或いは他のものに取り込まれながら
途切れる事無く循環を繰り返す。
あなたは思考する。
水の中で、空の上で。
わたしの中で。
2007.07.21 ▲
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