垂れ下がる空
張り巡らされた電線が
呼吸を止めた
空の死骸を受け止める

だらしがなく垂れ下がり
広がる事を放棄するのは
澄み切る事に
嫌気が差してしまったからだ

支え切れない重圧が
否が応にも背中に張り付く

路地裏の片隅に
零れた星が溢れ返り
注射器を持った人々が
一日の終わりを拗らせている

アスファルトの上に遜り
電柱の様な腕を突き出す
いつまでも
あなたの下に在れます様に
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2014.02.28


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