途切れ目
高架下の砂利道を
懐中電灯片手に彷徨う

錆びついたフェンスには
誰のものとも分からない
靴の寿命が刻まれていて
今 この足を包んでいる
泥の膜へと根を伸ばしてゆく

枝の袂で繋がっているね

手元から真っ直ぐに伸びて
やがて途切れる
切断された灯りの縁に
今宵の闇は染み付いていた
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2014.03.01


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