蔓の無知
床に転がる人形は
机上の空論を欲していた

見た目だけを取り繕う
空っぽの頭の中に
今の自分を
置き去りにしてしまいたい

しかし 現実は
時の流れよりも残酷に
重く深く胸を貫き
無抵抗のその身体を
深緑に広がった
蔓の戯れへと帰属させる

貪欲な渇望が
心根の奥底で絡み付く

大変 残念な
ご報告が御座います

この思考はもう
何処へ行く事もありません
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2014.03.03


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