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こうせき
水の移ろう音が
ずっと頭の中を流れていた
川縁の草は青々と茂り
膜の様な
澄んだ情動が行き過ぎる
熊手が川底に爪を立て
煌びやかには程遠い
純朴な結晶が顔を覗かせる度に
その場に居る総ての人は
束の間の充足感に包まれてゆく
広大な敷地の中には
自由があった
しかし
時効は無かった
老いさらばえて消える前に
鉄条網の外に在りたい
血塗れの掌が
赤い夕陽と交われども
覆い囲む森の奥へ
運んでゆく事は叶わぬのだろう
光跡を辿る度に
功績を携え
鉱石は絶える事無く
袋の中へと収まってゆく
ずっと頭の中を流れていた
川縁の草は青々と茂り
膜の様な
澄んだ情動が行き過ぎる
熊手が川底に爪を立て
煌びやかには程遠い
純朴な結晶が顔を覗かせる度に
その場に居る総ての人は
束の間の充足感に包まれてゆく
広大な敷地の中には
自由があった
しかし
時効は無かった
老いさらばえて消える前に
鉄条網の外に在りたい
血塗れの掌が
赤い夕陽と交われども
覆い囲む森の奥へ
運んでゆく事は叶わぬのだろう
光跡を辿る度に
功績を携え
鉱石は絶える事無く
袋の中へと収まってゆく
2014.03.04 ▲
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