点廊
剥き出しになった骨組みが
置き去りにされた
年月の長さを物語っていた

傾いているのは
陽か この首か
焼き付いてゆくばかりの
校舎の中を
誰のものとも知れぬ どくろが
緩やかな弧を描きながら
ただ 在るが侭に 泳ぎ回る

点となる廊下の先に
幼き日の声を求めて
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2014.03.06


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