水溜りの水夫
撃ち落とした光を
柄杓で受け止め
グイッと飲み干す

井の中の蛙が
大海の波に呑まれ
自らの夢を
水泡に帰す頃

船上より見下ろす船乗りが
己が航海の顛末に狼狽える

此処は海ではなく
水溜りでした

焼き尽くす様な太陽を
憎めど呪えど
渇いた喉は
二度と潤う事は無かった
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2014.03.17


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