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自浄規格システム
宙吊りの水晶体は
穏やかな気候の下
目覚めながらに夢を見る。
押し寄せる情報と
常識という名の毒素は
すこしずつ すこしずつ
刻を経る毎に深く
その透明な瞳を侵食し
蝕んでゆく。
幾億もの水晶体は
地へと根ざす術を知らず、
惰性と洗脳に塗れた白昼夢の中
ぷらぷら ぷらぷら
面白みの無い軌道を描き
廻り続ける。
縄を切るなど許されず
枠から外れ
地に落ちた者は
自浄作用によって淘汰される。
お互いを監視し
競合し合うその姿は
個性とも言えず 人格とも言えない
規格どおりの収穫物。
管理者は樹の枝に吊るした
幾億もの水晶体を眺めながら
今日も規格を選定する。
穏やかな気候の下
目覚めながらに夢を見る。
押し寄せる情報と
常識という名の毒素は
すこしずつ すこしずつ
刻を経る毎に深く
その透明な瞳を侵食し
蝕んでゆく。
幾億もの水晶体は
地へと根ざす術を知らず、
惰性と洗脳に塗れた白昼夢の中
ぷらぷら ぷらぷら
面白みの無い軌道を描き
廻り続ける。
縄を切るなど許されず
枠から外れ
地に落ちた者は
自浄作用によって淘汰される。
お互いを監視し
競合し合うその姿は
個性とも言えず 人格とも言えない
規格どおりの収穫物。
管理者は樹の枝に吊るした
幾億もの水晶体を眺めながら
今日も規格を選定する。
2007.08.07 ▲
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