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鎮座する球体
寒々しい金属製のドアを開けると
其処には
まるで時間から
取り残されたかの様な
球体の肉体が鎮座していた
久方振りの外の空気に
喜びを表す事も
戸惑いを表す事も無く
ただ 目の前の現実を
見つめている
単眼で見る世界は
何処までも平等であり
いつまでも
空っぽのままで
痛みだけを受け止めていた
生きているのではない
生かされているのだ
とても滑稽であり
とても素っ気無い真実
其処には
まるで時間から
取り残されたかの様な
球体の肉体が鎮座していた
久方振りの外の空気に
喜びを表す事も
戸惑いを表す事も無く
ただ 目の前の現実を
見つめている
単眼で見る世界は
何処までも平等であり
いつまでも
空っぽのままで
痛みだけを受け止めていた
生きているのではない
生かされているのだ
とても滑稽であり
とても素っ気無い真実
2014.03.22 ▲
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