切り捨て御免
寛大さは時に無防備である
受け止める為に広げた腕は
がら空きの胴体を曝け出し
詐称する
親睦の蛆虫を集らせていた

あの島には
浮き出たあばら骨が
止まり木の様に聳えている

ああ 奴等は
腹の卵が疼く程に
怒張した愛を吸い尽くすのだ

羽音は誰の声を掻き消すのだろう
傾けるべき言の葉が
ゴミに混ざって散らかっている

聴こえてくるのは
友と嘯く呪詛の詩
信じる心を閉じてはならぬ
だがしかし
不徳の輩が擦り寄るならば
後ろ手の刃物で
切り捨てる事 躊躇うべからず
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2014.03.22


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