蒸れた花弁
灰褐色の雪を踏みしめ
煮え切らない
季節のうねりに刃を突き立てる

蔑まれ罵られ
貫く事すら阻害された
首振るばかりの
福寿草

忘れてしまえよ
土の薫りを

冷たく閉ざした
蕾のままで
傷付く事無い花弁は逆上せる
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2014.03.24


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