夜に浮かぶ
探信儀が推し測る
沈んだ心までの距離

遠く隔てた陽を懐かしむ
息苦しさに溺れる民は
奥へ奥へと落ち込む程に
黒い重圧へとその身を委ねる

何故にこうも
自らに犠牲を強いるのか
開かれた眼は
いつも一人ぼっちだ

深海層に漂う夢は
誰も彼もが押し黙り
腕と空より離れた今日に
打ち拉がれては それでも歩く

暗闇に
ぼんやり浮かぶ
窓明かり

こんな場所にも 灯りは差し込む
その事実だけで充分だ
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2014.04.01


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