天道抵牾
山頂から語り掛ける明滅が
宵闇を背負う街と
覗き窓の間で燻っている

煙突が陽を背負う
過ぎた記憶は薄皮の下
煮詰まった
欲望と共に融けてゆく

全てを投げ捨て
飛び立つ翅は何処へ

風に触れ すり減らし
電信柱へ縋る様に
折り重なって 花開く

束の間の収束
着かぬ間に終息
付かぬ事を伺いますが
あの御天道様は偽物ですか
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2014.04.06


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