| ホーム |
電池
藪の中の虫たちは
みんなそろって言っている。
茎の根元の虫たちも
口をそろえて言っている。
「もう、電池が切れてるよ」
さびしいさびしい風が吹く
蒸し暑い夜のお空には
まんまるまんげつぴかぴかと
ひとりぼっちで浮んでいるよ。
暗い森の旅人は
ほおずきのランプ灯しながら
ちっちゃな箱を抱えて歩く。
背丈ほどの草の中、
墨より黒い闇の中。
お空の電球壊れて消えた。
君の笑顔も壊れて消えた。
藪の中の虫たちは
みんなそろって言っている。
茎の根元の虫たちも
口をそろえて言っている。
「もう、電池が切れてるよ」
さびしいさびしい風が吹く
蒸し暑い夜のお空には
はんぶんはんげつぴかぴかと
ひとりぼっちで浮んでいるよ。
暗い森の旅人は
ほおずきのランプ灯しながら
ちっちゃな箱を抱えて歩く。
背丈ほどの草の中、
墨より黒い闇の中。
お空の電球壊れて消えた。
僕の笑顔も壊れて消えた。
君はもう笑わない。
僕はもう笑えない。
暗い森の旅人は
ほおずきのランプ灯しながら
ちっちゃな箱を抱えて歩く。
背丈ほどの草の中、
墨より黒い闇の中。
君の背中のねじを緩め、
古い電池を取り出そう。
僕の電池を挿し込もう。
君は動いてくれるかな?
君は笑ってくれるかな?
さびしいさびしい風が吹く
蒸し暑い夜のお空には
よどんだまんげつぶくぶくと
ひとりぼっちで沈んでゆくよ。
みんなそろって言っている。
茎の根元の虫たちも
口をそろえて言っている。
「もう、電池が切れてるよ」
さびしいさびしい風が吹く
蒸し暑い夜のお空には
まんまるまんげつぴかぴかと
ひとりぼっちで浮んでいるよ。
暗い森の旅人は
ほおずきのランプ灯しながら
ちっちゃな箱を抱えて歩く。
背丈ほどの草の中、
墨より黒い闇の中。
お空の電球壊れて消えた。
君の笑顔も壊れて消えた。
藪の中の虫たちは
みんなそろって言っている。
茎の根元の虫たちも
口をそろえて言っている。
「もう、電池が切れてるよ」
さびしいさびしい風が吹く
蒸し暑い夜のお空には
はんぶんはんげつぴかぴかと
ひとりぼっちで浮んでいるよ。
暗い森の旅人は
ほおずきのランプ灯しながら
ちっちゃな箱を抱えて歩く。
背丈ほどの草の中、
墨より黒い闇の中。
お空の電球壊れて消えた。
僕の笑顔も壊れて消えた。
君はもう笑わない。
僕はもう笑えない。
暗い森の旅人は
ほおずきのランプ灯しながら
ちっちゃな箱を抱えて歩く。
背丈ほどの草の中、
墨より黒い闇の中。
君の背中のねじを緩め、
古い電池を取り出そう。
僕の電池を挿し込もう。
君は動いてくれるかな?
君は笑ってくれるかな?
さびしいさびしい風が吹く
蒸し暑い夜のお空には
よどんだまんげつぶくぶくと
ひとりぼっちで沈んでゆくよ。
2007.08.29 ▲
| ホーム |