煙起こし
映り込むその手は
慈しみで満ち溢れているのに
レンズの外の足癖は
知性の欠片も感じられぬ

愛を語るその陰で
恨み辛みの牙を剥く
もはや君は
壁に向かって吠える犬だ

さあ 今こそ
手と手を取り合い
我らの権利を振り下ろしましょう

切り落とされた指はただ
唾に塗れて転がっている
短くなっても君はまだ
蔑視の心を燃やしているね

いかれた造りの天秤に
まるで糞みたいな妄想がへばり付き
何の隔たりも無い街に
平和という名の障害が築かれる
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2014.05.28


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