完美なる艦尾
置き捨てられた六月が
爛れた肌を曝け出す
泥濘に食い込む七月の先に
滲む朝焼けを湛えながら

ああ この焦燥は
文字へと為り損ねた
記憶の氾濫 帰属の絢爛
完美なる艦尾

掻き分けて征く 上書きされた
水面を後目に

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2014.07.02


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