日暮れの穴
爪の隙間で茹だる様な
寄せ集めの言葉を飲み乾している
触れた個所から訪れる
かぶれを伴う夜更けの芋虫

重たい躰を傾けて
在るか無いかも判らない
視線の切っ先 求めて歩く

嘘吐きは
土の中で微睡んでいる
啄木鳥は
口の中で間誤付いている
どちらに転ぶ事も無く
空けた穴へと 陽は沈みゆく
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2014.08.09


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