蕾 束ねて
吊り下げられた糸の先には
誰の蕾が結んであるのか

寄り添う様に重なって
己が言葉に溺れる日々は
音が波止場に零れる度に
回遊魚たちの喉へ食い込む

過ぎ去ってゆく事ばかり
瞳の中を その血で濡らす
花開く事に 怯えながら
いつもその手に 首を束ねる
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2014.08.10


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