四季の落日
加速する季節の流れは
立ち竦むだけの命を飲み込み
刻まれた日付の跡に
走馬灯の堵列を連ねる

思い返せば夜空に咲いた
大輪がよろけ崩れる如く
木々の葉に
萎れた風が吹いていた

きっと もう 繋ぎ目すら
擦れ上がって
しまったのかも知れないね
煤けた雪の窪みには
既に蝿の複眼が群がっている
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2014.08.21


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