持ちきれぬもの
蔓の先には雲があり
糸の先には蜘蛛がいて
針の先から四方に散り行く

一滴の雨が砕ける様に
一隻の夢が肌蹴る様よ

聳え立つ大志は今や
小さな木箱へと納まって
抱え切れぬ愛しさと共に
灰の底に埋もれている
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2014.10.14


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