泥濘から空へ
足元に残ったものは
広がる様な空を映した
妄想癖の小さな泥濘

縋り付く声は
今もこの耳と夜の間に

鍵穴から覗く姿は
きっとこの鍵でしか隠せない
座り込む時間に
滑り込む鉄で固めた誓い

小さな背丈で見上げる姿は
思い起こせば
この掌の中で収束していた

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2015.01.15


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