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フラスコの景色
薄めたジュースが
球体の内側を滑ってゆく
打ち寄せる波は
ささくれた木々を掻き分け
色褪せる
海の深さを曝しながら
瓶に籠った鼓動に合わせて
忙しくその形を変えている
定まらない事が
いつしか当たり前の事となり
取り外された心臓は
どこへも繋がる事はない
境界線の無い空が
甘い匂いを振り撒く限り
ガラスの中は
春の紛い物で満たされている
球体の内側を滑ってゆく
打ち寄せる波は
ささくれた木々を掻き分け
色褪せる
海の深さを曝しながら
瓶に籠った鼓動に合わせて
忙しくその形を変えている
定まらない事が
いつしか当たり前の事となり
取り外された心臓は
どこへも繋がる事はない
境界線の無い空が
甘い匂いを振り撒く限り
ガラスの中は
春の紛い物で満たされている
2015.01.17 ▲
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