赤い宮殿
失った頭の跡に
居心地の良い礎を求めて

さあ同調する雑音よ
呼応する心拍数と共にあれ
虫の様に押し寄せて
波の様に引いてゆくのだ

切り取られた群像は
夜の衣すら偽れる

ここは日の当たる場所
故に非を誂える場所

土煙の向こうには
朝日に染まった
赤い宮殿が蠢いていた


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2015.01.27


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